外 壁 調 査

Exterior wall survey

外壁調査

外壁調査とは、すでにある建物の劣化診断における一部の調査を指しています。風や日光、雨などで建物の外壁は次第に劣化

していきますが、その度合いが現状どの程度であるかを定期的に調べるのが外壁調査です。

外壁トラブルにも、ひび割れや白華(はっか)現象(外壁表面に白い粉のようなものが浮き出ること)、

表面のタイルの浮きなどいくつかの種類があります。それらが発生していないか、

発生していればどの程度修繕が必要かなどを、打診調査・赤外線調査などの方法で調べます。

打診調査

打診調査とは、専用の道具

(テストハンマー、打診棒など)を用いて、

壁を叩いてその音を聴くことで

状況を調査する方法を指します。

道具で壁を叩くと、叩いた箇所によってさまざまな音質を聴き取れます。

その音の高低により、壁が浮いている箇所や壁の内部に損傷が発生している場所を発見できます。

目視調査

コンクリートに発生したひび割れやタイルの

欠損、ひび割れ、金属の錆などを目視で把握する基礎的な調査です。

高所など遠方は高倍率のデジタルカメラの利用あるいは高所作業車・ゴンドラなどを使用して近接して

目視調査する場合もあります。

確認した劣化・損傷を調査図面やデジタルカメラに記録し、正確な劣化損傷図の作成を行います。

外観目視調査の結果によって、劣化原因の推定を行う場合もあります。

調査写真例

アスベスト含有事前調査

解体・改修工事を行う際には、アスベストの事前調査が法律で義務付けられています。

アスベストは吹付け材を含め、建築建材をはじめ設備機器・外壁塗装材などの

広範囲に使用されています。

建物のどこにアスベスト含有建材が使用されているか把握されていないことが

圧倒的に多いのが現状です。

そのため、膨大に残存しているアスベストは誤った施工でで飛散する

可能性があります。

施工方法を間違えれば即飛散事故となるアスベストの適切な処理には、

最初に入念な事前調査が必要です。

事前調査のプロがお伺いします

事前調査の際は、

一般建築物石綿含有建材調査者

資格保有者がお伺いします。

専門的な目線で、中立かつ公正な立場から精度の高い調査を行います。

■解体・改修工事を行う際には、その規模の大小にかかわらず工事前に解体・改修作業に係る部分の全ての材料について、

石綿(アスベスト)含有の有無の事前調査を行う必要があり、結果を所轄の労働基準監督署及び行政機関に

電子システムで報告する必要があります。

■ 事前調査は、設計図書等の文書による調査(※設計図書等の文書が存在しないときを除きます)と、

目視等による現地調査の両方を行う必要があります。

■ 事前調査は、一般建築物石綿含有建材調査者などの 一定の要件 を満たす者が行う必要があります。